blog
「月7万円なら払える」で家を買ってはいけない理由
「今の家賃より安く家が買えます!」「毎月〇万円以下で夢のマイホーム!」のような謳い文句を見ると、「今の家賃より安いならいいよね」と思う方もいるかもしれません。
でも、住宅ローンの返済が月7万円だからといって、家にかかるお金が月7万円で済むわけではありません。
家を買うと賃貸のときには無い出費が増えるので、住宅ローンが月7万円でも月の支払いは7万円ではないんです。
実際の住居費は7万円じゃない
まず、住宅ローンを2,500万円借りた場合を考えてみましょう。
次の条件で試算してみます。
- 借入金額:2,500万円
- 返済期間:40年
- 金利:年1.5%
- 返済方法:元利均等返済
- ボーナス払い:なし
この場合、毎月の返済額は約70,000円です。
「月7万円以内に収まるなら、いけそう!」
と思うかもしれません。
でも家を持つと、住宅ローン以外に次の費用がかかります。
| 項目 | 月々の積立・換算額(例) |
|---|---|
| 住宅ローン | 約70,000円 |
| 固定資産税・都市計画税 | 約10,800円 |
| 将来の修繕費の積立 | 約10,000円 |
| 火災・地震保険料の積立 | 約3,000円 |
| 合計 | 約93,800円 |
住宅ローンの返済は約7万円でも、税金などを含むと月にかかるお金は9万円を超える想定になります。
もちろん固定資産税や保険料は建物・土地・地域などよって変わりますし、修繕費も家の仕様やメンテナンスの仕方によって違います。
つまりお伝えしたいのは、住宅ローンの返済額だけを見て予算を決めると、実際に住み始めてから「思ったよりお金がかかる!」となる可能性が高いということです。

① 固定資産税・都市計画税
土地や建物を持っていると、毎年固定資産税がかかります。
また、市街化区域内にある土地や建物には、都市計画税もかかる場合があります。
例えば大分市の公式サイトでは、150㎡の木造住宅を想定した試算例として、固定資産税と都市計画税を合わせて年間129,400円(月間10,800円)という金額が紹介されています。(大分市ホームページより)
あくまでこれは特定の条件での試算例なので、土地の場所や広さ、建物の大きさ・構造、評価額などによって変わります。
② 家の修繕・メンテナンス費用
賃貸に住んでいれば、設備が故障したときの修理は基本的に大家さんや管理会社が対応します。
しかし、持ち家なら自分で修繕をする必要があります。
例えば、
- 外壁の塗装や補修
- 屋根のメンテナンス
- 給湯器の交換
- エアコンの買い替え
- 水回り設備の修理・交換
家を建てた直後はあまり気にならないかもしれませんが、10年、15年と住み続けていけばメンテナンスが必要になる部分も出てきます。
特に修繕費用は高額になることもあるので、いざという時に困らないよう少しずつ準備しておくことが大事です。
③ 火災保険・地震保険
2026年10月現在、火災保険の期間は最長5年間です。
火災保険は家を購入する時に住宅ローンを組みこんでいる場合が多いため、5年後の更新のタイミングで「え、火災保険ってこんなに高いの?」となりがちな項目です。
木造か鉄骨造か省令準耐火構造か、新築か中古かなどで保険料が変わります。
(ソニー損保ホームページより)
家を買うことがゴールではない
大切なのは、月7万円を払ったあとに、どれくらい家計に余裕が残るかです。
例えば、子育て世帯なら、これから保育料や習い事、教育費が増えていくかもしれません。
もし車を所有している家庭なら、車検や買い替えの費用も必要です。
家を買ったあとも、家族にはいろいろな楽しみや出費があります。
住宅ローンのせいで将来の選択肢を我慢する生活にならないよう、「金利や物価が上がっても対応できる借入額」を把握することが大切です。
「安心して返せる金額」を知ろう
住宅ローンの相談をすると、金融機関から「このくらいまで借りられますよ」と案内されることがあります。
もちろん借入可能額を知ることは大切ですが、その金額を家づくりの予算にしてしまうのは少し危険かもしれません。
例えば銀行の審査では問題がなくても、実際の生活では
- 子どもが増えたことで支出が増えた
- 育休や時短勤務で収入が減った
- 車の買い替えが必要になった
といったことが起こる可能性があります。
だからこそ、住宅ローンを考えるときは、今の収入だけでなく将来の家族の暮らしも含めて考えましょう。
家づくりを始める前に、まずは家計から考えてみませんか?
住宅ローン以外にかかる費用。
これから増えていく教育費。
車の維持費や将来の貯蓄。
そうしたお金も含めて考えることで、自分たちに合った住宅予算が見えてきます。
おうちの買い方相談室大分東店では、住宅ローンのことだけでなく教育費や将来の支出も含めた家計の見直しをお手伝いしています。
「うちの場合、月々いくらくらいの返済なら安心なんだろう?」
そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください!

住宅購入診断士|損害保険募集人資格|ファイナンシャル・プランニング技能士