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水道の”蛇口”のお話し
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ゴールデンウィークも明日が最終日ですね。
皆さんは、どのようにお過ごしになりましたか?
今回は身近なものについてお話ししたいと思います。
ズバリ「水道の蛇口」です。
レバーを上げると水が止まるものと、下げると止まるものの両方がありますが、
「阪神大震災がきっかけで下げると止まるものになった!」という話がありま
す。
「これって本当?」って思ってしまいますよね。
結論は、”違う”ようです。*全く違うわけではないんですが…。
歴史を紐解いていくと、1970年代半ばに国内メーカーさんが「レバーを上げると
水が止まる」
ものを製造し始めました。
そして1980年代初めには欧米の水栓メーカーさんが「下げると止まる」ものに変
更しだして、
国内メーカーさんの中にも同じものを作るようになったんです。
1990年代初めには、どちらかに規格統一しようとしていたんですが決まらず…。
そんな中、1995年1月の阪神大震災で、物が落ちてレバーを下げてしまい、
水が出たままになるという事故が発生しました。
これが「阪神大震災がきっかけで下げると止まるものになった!」ということみ
たいです。
本当のところは、1996年に水道の蛇口がJIS規格化の対象になって、
1997年経産省の日本工業標準調査会が2000年3月末での
「上げると止まるもの」の廃止を決めました。
理由は欧米で「下げると止まるもの」が、圧倒的に普及していたからだそう。
ただ、阪神淡路大震災での”水が出たままになる”という事故から
「下げると止まるものの方が安全じゃ?」との意見もあったそうですよ。
いかがでしたか?
ここ大分市でも、震災への関心が高くなってきているように、
お客様とお話しさせていただいてるとちょくちょく感じるようになってきまし
た。
震災はいつ来るかわかりません。
大事なことは”その時”に慌てず、”今からできること”を準備しておくことだと思い
ます。